「よし、古物商の許可を取ろう!」 …と、決意したあなたの前に現れる、二つの道。
「費用を抑えるために、自分で頑張って申請してみるか…」 「いや、ここはプロの行政書士に頼むべきか…」
そのお悩み、非常によくわかります。
こんにちは!元「遊べる本屋」店長の行政書士、栗原です。正直に話します。僕が店長だった頃、いつも考えていたのは「何に自分の時間という資源を『投資』するべきか」ということでした。レジ打ちや品出しはアルバイトの仲間を信頼して任せ、自分は「面白い本や雑貨の仕入れ」「お客様がワクワクする売場作り」という、自分にしかできない仕事に集中する。これは、ビジネスを成長させるための永遠のテーマです。
古物商許可の申請も、全く同じ。行政書士に支払う代行費用を単なる「出費」と見るか、あなたの貴重な時間を生み出す「投資」と見るか。
今回は、横浜で古物商許可を目指すあなたが後悔しない選択をするために、行政書士に頼むメリット・デメリットを天秤にかけ、誠実に、そして分かりやすく解説していきます。

まずは天秤の片側から。「行政書士に頼むデメリット」
まず、包み隠さずデメリットからお話しします。これは非常にシンプルです。 行政書士に頼む最大の、そしてほぼ唯一のデメリットは、**「費用がかかる」**ことです。
古物商の許可申請には、警察署に支払う法定手数料として19,000円が必ず必要になります。行政書士に依頼する場合、これに加えて、書類作成や手続き代行の報酬(代行費用)が発生します。
横浜エリアの行政書士報酬の相場は、だいたい40,000円~70,000円前後。つまり、合計で6万円~9万円程度の初期費用がかかる、ということです。
自分でやれば、この報酬部分はゼロにできます。この費用をどう捉えるかが、今回の話のすべての出発点になります。
では、もう片方の皿には?「行政書士に頼む3つの大きなメリット」
では、その**代行費用という“投資”**によって、あなたは一体何を得られるのでしょうか。天秤のもう片方の皿に乗るのは、主に3つの大きな価値(メリット)です。
メリット①:圧倒的な「時間」の節約というリターン
古物商許可の申請は、あなたが思っている以上に時間を奪います。
- STEP1: 住民票や身分証明書などを集めるための「役所めぐり」
- STEP2: 警察署への「事前相談」(アポ取りと訪問)
- STEP3: 慣れない申請書類の「作成」
- STEP4: 警察署への「申請書類の提出」
- STEP5: 許可が下りた後の「許可証の受取」
これらをすべて、平日の日中に行う必要があります。もしあなたが本業をお持ちだったり、開業準備で忙しかったりする場合、この時間を捻出するのは至難の業です。 行政書士に頼むメリットは、この煩雑なプロセスをすべて丸投げし、あなたが本来やるべき「商品の仕入れ」「ネットショップの構築」「営業戦略を練る」といったコア業務に集中できる、計り知れない「時間」を生み出すことにあります。
メリット②:確実性という名の「安心」というリターン
「この書類の書き方、本当に合ってる?」 「うちの賃貸契約書、営業所として認められるかな?」 「昔の交通違反、欠格事由に引っかからないかな…」
自分で手続きを進めていると、常にこんな不安がつきまといます。しかし、専門家である行政書士に依頼すれば、これらの不安は一掃されます。私たちは、最新の法改正や横浜の警察署ごとのローカルルールを熟知しています。したがって、プロの目で書類をチェックし、申請前に問題点をクリアにすることで、「受理されないかもしれない」という精神的なストレスからあなたを解放します。これが、行政書士に頼むメリットの中でも特に大きな価値です。
メリット③:最短ルートでの許可取得という「スピード」というリターン
書類の不備や要件の勘違いで、警察署と自宅を何度も往復…。そんなタイムロスは、ビジネスのスタートにおいて致命的です。行政書士に依頼すれば、そのような無駄な時間をなくし、最短ルートで許可を取得できます。
例えば、申請の遅れで営業開始が1ヶ月遅れたらどうなるでしょう?その1ヶ月で得られたはずの売上を考えれば、**代行費用という“投資”**は、実は非常に合理的だった、というケースも少なくありません。
【比較表】あなたはどっち?「自分で申請」vs「行政書士に依頼」
さて、ここまで見てきた行政書士に頼むメリット・デメリット。あなたに合うのはどちらのスタイルか、以下の表で最終チェックしてみましょう。
比較項目 | 🧑💻 自分で申請が向いている人 | 🤝 行政書士に依頼が向いている人 |
コスト | とにかく初期費用を「節約」したい | 時間や安心を「購入」したい |
時間 | 平日に役所や警察署に行く時間を自由に確保できる | 本業や開業準備が忙しく、コア業務に集中したい |
プロセス | 手続きを学ぶこと自体に楽しさや価値を感じる | 複雑で面倒な手続きは専門家に任せたい |
状況 | 持ち家でシンプルな個人申請。書類作成も得意 | 法人申請、営業所が賃貸、欠格事由に少しでも不安があるなど、複雑な要素がある |
重視するもの | 達成感、コスト削減 | スピード、確実性、精神的な安心感 |
▶ご参考:神奈川県警察 – 古物営業許可申請(手続きの全体像はこちら)
▶ご参考:e-Gov法令検索 – 古物営業法
▶ご参考:横浜市 – 区役所一覧(書類集めはこれらの窓口へ)
まとめ – 横浜で古物商許可の代行費用は「未来への投資」である
行政書士に頼むメリット・デメリットを天秤にかけてきました。 どちらの選択が正解、というわけではありません。重要なのは、「あなたのビジネスと人生において、今、何が一番大切か」を見極めることです。
しかし、もしあなたが「時間」「安心」「スピード」を重視し、一日でも早くビジネスを軌道に乗せたいと考えるなら、横浜で古物商許可の代行費用は、単なる出費ではなく、あなたの事業のスタートダッシュを成功させるための、非常に有効な「投資」になり得ると、私は正直に思います。
「自分の場合は、どちらが合っているんだろう?」 「具体的な代行費用の見積もりが知りたい」
など、判断に迷ったら、ぜひ一度お話をお聞かせください。無理に依頼を勧めることは決してありません。あなたの状況を客観的に分析し、後悔しない選択をするためのお手伝いをさせていただきます。